英語カウンセリングルーム

英会話学習での、様々な疑問、質問にお答えします。

英語カウンセリング131-135

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(Q131)英語を書くときに、日本語から英語に訳すのはよくないといいますが、いきなり英語で書こうとしても全然英語が出てきません。やはり最初は日本語から英語に訳すべきでしょうか?
(東京都 nonoさん)

 

 

英語カウンセリングルーム131
最初はパーツごとに日本語をベースにして英訳しながら英文を作成してみましょう

最終的な目標として、英語を英語で考えることが理想ですし、私自身も授業では「英語→英語」の思考回路を作ることを心掛けています。しかし、そのような指導を受けたり、英語の環境に身を置いたりしない限り、初級者が日本語を介さずに英作文をするのは難しいかもしれません。よって、最初はパーツごとに日本語をベースにして英訳しながら英文を作成し、英文の基本構造を頭に定着させるようにしましょう。

英語ではまず「誰が+どうする」(主語+動詞)で文を始め、その後に「何を+どこで+誰と+どうやって+いつ」といった補足的な語句を足していきます。この語順を意識しながら英文を書く習慣を身に付けることが大切です。例えば、買い物についての文なら、まず、I bought(私は、買った)と主語+動詞で始めます。その後に、何を、いくらで、どこで、いつ買ったのかといった情報を、I bought / a T-shirt / for 3,000 yen / at ALC Mart / yesterday.のように加えていきます。最初に「昨日、ALCマートでTシャツを3,000円で買った」という日本文を用意するのではなく、英語の語順に従って英単語を付け加えていく、という感覚です。
この英作文練習と同時に、リーディングやリスニングの時間も増やしましょう。1文ごとにきれいに訳そうとするのではなく、文頭から語句の区切りごとに解釈していきます。常に語順を意識し、英語に触れる機会を増やすことで英語の構造にも慣れ、語彙や文法力も強化していく中で、次第に英語を英語で考える思考回路ができてきます。

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(Q132)「お互いさまよ」ということを伝えたいときは、どのように表現しすればよいでしょうか?
山口県 m.nさん)

 

 

英語カウンセリングルーム132
日本語のニュアンスが伝わるように、言い換えましょう

日本語の「お互いさま」はさまざまな状況で使える便利な表現ですが、英語にはこれにぴったり合うフレーズがありません。よって状況により使い分けます。
例えば、「困ったときはお互いさまですよ」というニュアンスなら、We should help each other in times of need.と表します。Thank you.とお礼を言われて「いえいえ、お互いさまですよ」と言う場合は、The thanks is mutual.がよいでしょう。mutualは「相互の、持ちつ持たれつの」という意味です。頻繁に耳にする表現ではありませんが、お礼に対する「お互いさま」を上手く表していると言えます。ちなみに、「いえいえ、こちらこそあなたに感謝しています」という気持ちが強い「お互いさま」なら、No, thank YOU.(NoとYouを強めに言う)がピッタリです。また、That’s what friends are for.(それが友達ってものですよ=友達なら当然ですよ)と返すのもしゃれていますね。「~なのはお互いさまです」と相手と自分が同じ状況にあることを強調するなら、We’re both ~.がよいでしょう。We’re both busy.(忙しいのはお互いさまです)、We’re both to blame.(悪いのはお互いさまです)という具合です。

他にも、勝負事などで両者が互角になったときの「これでお互いさまだ」は、 Now we're even. と言います。「人のことは言えないでしょ」と突き放した感じの「お互いさまでしょ」なら、 Look who's talking. がぴったりです。例えば、「何その格好!」と服装をけなされて、「お互いさまでしょ!」というような状況で使います。 One hand washes the other. (片方の手がもう一方の手を洗う)も「お互いさま」をうまく表した表現です。状況に応じて、これらを使い分けてみてくださいね。

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(Q133)名詞の複数形に(所有格ではない)アポストロフィを付ける場合のルールを教えてください。ネイティブに尋ねましたが、所有格と混同してよく分かっていないようでした。例えば、80年代は80’s、80s、eighties、すべて正しいのでしょうか? また、My name, ‘Minami’ has 2 m’s and 2 i’s. / I saw 5 UFO’s last week.などのような場合、アポストロフィは必要でしょうか?
(海外・みなみさん)

 

 

英語カウンセリングルーム133
誤読や紛らわしさを避けるために「s」を「’s」にしたりします

名詞の複数形は、child(単)→children(複)やfoot(単)→feet(複)などの不規則に変化するものを除き、通常は単語末尾に-(e)sを付けます。アルファベットや頭字語、数字なども同様に、CEOs、three Rsと「s」を付けて複数形にします。しかし、誤読の可能性があるときは「s」を「’s」にします。例えば、Minamiさんのお名前にはmが2つ、iが2つありますが、これらに「s」を付けて「ms」や「is」とした場合、一見すると、Ms(女性の名前につける敬称)やis(be動詞)と混同しやすいですね。こういった紛らわしさを避けるためにあえて「m’s」や「i’s」と書くことがあります。特に、小文字表記のアルファベットを複数形にする際に「’s」を用いる人が多いようです。

UFOのような頭字語は、UFOs、UFO’sのいずれも可能です。大文字表記の場合はUFOs、小文字表記ならufo’sという具合に「s」と「’s」を使い分ける人もいるようですが、実際は、DVDs、DVD’s、 dvds、 dvd’s……といずれの表記も使われています。

数字に関しては、例えば「80年代」の場合、80’s、80s、eighties、1980’s、1980s はすべて正しいと言えます。個人的には、80sや1980sが好んで使われる傾向にあると感じています。とはいえ、これらはネイティブスピーカーの間でも意見が分かれるので、個人の好みや書籍などの場合、掲載する会社の表記ルールによる、というのが実状ではないでしょうか。

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(Q134)英語圏の方が会話中にone of those ~と言ったとき、いつも「ワナゾーズ」のように聞こえるのですが、ofはちゃんと発音していないのでしょうか?
滋賀県 Mamiさん)

 

 

英語カウンセリングルーム134
英語の音の連結と脱落が起きているからです

まず、英語は音が連結したり、脱落したりすることが多い言語であることを理解しましょう。音の連結とは、 an egg を [ アネーグ ] のようにくっつけて発音することを、音の脱落とは、 basketball の t の音が落ちて [ バスケッボーォ ] のような発音になることを言います。

ご質問のone of thoseが[ワナゾーズ]に聞こえる理由は、音の連結と脱落が起きているからです。ofははっきり発音すると[əv]となりますが、会話ではよく、[v] が省略されて[ə] の発音のみが残ります。one ofの場合、one [wʌn] の [n]とofの [ə] が連結し、[v]が脱落して[ワナ]のように聞こえます。[ə]がoneに吸収される上に[v]が脱落するため、ofをきちんと発音していないように聞こえるのです。

ちなみに、アメリカ英語では a lot ofが[アラーラ]、get out ofが[ゲラゥラ]のように聞こえることがよくあります。これらは、ofの[v]が脱落し、[ə]が直前のtに連結、さらにこの[t]が[l]のような音に変化した結果の発音です。

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(Q135)現在進行形と現在完了進行形の使い方が分かりません。例えば、「最近、何を読んでいるの?」はWhat have you been reading? / What are you reading? のどちらが正解なのでしょうか? また、どのようなシチュエーションで使い分けるのでしょうか?
青森県 HELPさん)

 

 

英語カウンセリングルーム135
今やっていることは現在進行形、過去から今までの「期間」は現在完了進行形

現在進行形(be+動詞のing形)は、今に焦点をあてて「(今)~している」を表します。一方、現在完了進行形(have/has been+動詞のing形)は、過去から今までの期間に焦点をあてて「(~の期間ずっと)~している」を表します。現在完了進行形はよく、all day(1日中)、for a week(この1週間ずっと)、since last week(先週からずっと)といった期間を表す語句を伴います。ご質問の「最近、何を読んでいるの?」は、「最近」という言葉が「ここのところ」という過去から現在までの期間と考えられるので、What have you been reading lately? と表すのがよいでしょう。What are you reading? は、今読書をしている相手に「何を読んでいるの?」と尋ねているイメージです。

ほかの例で比較してみましょう。It is raining.(雨が降っています)は単に現在の天気を述べた文、It has been raining since last week.(先週からずっと雨が降っています)は連日雨が続いていることを意識した文です。I’m waiting for him.(彼を待っています)は「今何をしているの?」という質問に対して、単に「彼を待っている」と答えただけのイメージ、I’ve been waiting for him for an hour.(もう1時間も彼のことを待っているんです)は、待ち続けている、状況によっては待ち疲れたニュアンスになります。お分かりいただけましたか?

 

 

 

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英会話カウンセリング126-130

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(Q126)whoの質問文で、1.「誰がするのか?」の場合、Who opened this letter? 2.「誰をするのか?」の場合、Who did you invite to the party? などとなりますが、1.の場合、openは動詞なのにどうしてdidを使わないのでしょうか? また、これはwh疑問文すべてに当てはまるのでしょうか?
大阪府・はなうさぎさん)

 

 

英会話カウンセリング126


疑問詞で始まる質問文は、主語を尋ねているのか、目的語を尋ねているのかで変わってきます

whoやwhatといった疑問詞で始まる質問文は、主語を尋ねているのか、目的語を尋ねているのかによって文の作り方が異なります。例えば、whoを使った疑問文の場合、Who did you invite to the party?(誰をパーティーに招待しましたか?)のように「誰を[誰に]~ですか?」と目的語を尋ねるときは、Who+疑問文?となります。Who did you call?(誰に電話したの?)、Who are you waiting for?(誰を待っているの?)という具合です。一方、Who opened this letter?(誰がこの手紙を開けたの?)のように「誰が~ですか?」と主語を尋ねる場合は、Who+動詞?となります。Who baked these cookies?(誰がこのクッキーを焼いたの?)、Who is coming to the party tonight?(今夜のパーティーは誰が来るの?)などがそうです。

このような疑問文の作り方の違いは、wh疑問文全般について言えます。以下、主語を尋ねるパターンの例をいくつか挙げておくので参考にしてください。
What brought you here?
(何があなたをここへ連れてきたのですか?=なぜここへ来たのですか?)
When is good for you?
(いつがあなたにとってよいですか?=ご都合はいかがですか?)
How many people took part in the event?
(そのイベントには何人の人が参加しましたか?)
How many languages are taught at this school?
(この学校では何カ国語が教えられていますか?)

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(Q127)「その日に限って」とか、「こんなときに限って」は何と言うのでしょうか? 友達と旅行に出掛けたとき、船上でコーヒーをこぼしてしまい、その日に限って白いワンピースを着ていたため、午前中からホテルに戻るまでとても恥ずかしかったです。
茨城県ティーカップさん)

 

 

 

英会話カウンセリング127
Just when ~、A, of all ~ などを使って言い換えてみましょう

せっかくおしゃれをして出掛けたのに、染みが気になって仕方なかったでしょう。大変な1日でしたね。さて、ご質問の「こんなときに限って」を英訳するには、もう少し具体的に表す必要があります。「白い服を着ているときに限って(服を)汚してしまう」という意味で解説しますね。

いくつか表現が可能ですが、Just when ~, I ...(ちょうど~のとき[に限って])…する)を用いて、(Oh!) Just when I’m wearing white, I spill coffee [something] (on my dress). ([ああ!] ちょうど白い服を着ているときに、コーヒーを[ 何かを ] (ワンピースに)こぼしてしまう )と表すとよいでしょう。このinは「~を着て」という意味です。

他に、whenever ~(~のときはいつでも)を使って、Whenever I’m in white clothes, I spill something on them. と表すこともできます。また、A, of all ~ (数ある~の中でA、よりによってA)を用いることで、それをより強調することができます。例えば、white, of all colors(よりによって白)のように用い、全体で、Just when I’m in white, of all colors, I spill something on my clothes.となります。ちなみに、A, of all ~ は、today, of all days(今日に限って)、on my birthday, of all days(よりによって誕生日に)、I, of all people(よりによって私が)などの形でよく用いられます。一緒に覚えておきましょう。

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(Q128)夫の海外勤務に伴い、今アメリカに住んでいます。少しずつ英語を勉強しているのですが、発音がなかなか上達しません。特に、workや manなどの初歩的な単語ほどうまく発音できません。どのように勉強していけばいいでしょうか?
(海外・appleさん)

 

 

英会話カウンセリング128
二重母音、中間音、さらに似た発音の単語を比較して練習し、口の開け方も意識しましょう

workと言ったつもりがwalkと勘違いされてしまう……。私にもそんな経験があります。簡単な単語でも侮れませんね。短い単語は母音を丁寧に発音してみてください。例えば、gameは[ゲィム] が正しい発音です。日本語につられて[ゲーム]と言いがちですが、aの部分は[エィ]という二重母音です。goも[ゴー]ではなく、[ゴゥ]と軽く[ゥ]を添えます。boatも[オゥ]という二重母音を含んだ語なので、[ボゥト]と発音しましょう。[ボート]と伸ばすと、buyの過去形boughtに聞こえてしまうので要注意です。一方、スペルに引きずられてboughtを[ボゥト]と発音してしまうケースも見受けられます。このようなカタカナ語やスペルによる“思い込み発音”を1つ1つ正していくことが発音上達には欠かせません。

日本語にない中間音にも注意しましょう。bookは厳密に言うと[ブ]と[ボ]の中間音で[ブック]と言います。[u]の発音は日本語の[ウ]と全く同じではなく、[ウ]と[オ]の間のような曖昧な音だと覚えておきましょう。同様に、[i]は[イ]ではなく、軽く[エ]が混じったような[イ]の音です。よって、hitは[ヘット]に近い感じで[ヒット]と言うのがポイントです。このように、一見簡単な単語でも、発音記号に忠実に発音することでだいぶ改善されるはずです。

fan / fun、heard / hard、law / low、right / light、see / sheなど、発音の似ている単語を意識的に比較しながら練習するのもおすすめです。また、口先でボソボソッと話すのではなく、口を大きく開けるべきところは大きく開ける、thは舌を上下の歯の間に挟んで発音するなど、口の動きを意識することも大切です。口の動きとともに発音の仕方を詳しく説明した辞書や書籍もあるので、確認してみてください。それから、英語は腹式呼吸の言語ということも覚えておきましょう。おなかから声を出し、強弱をしっかりつけて発音するとネイティブスピーカーの英語に近づきます。小さなことを1つ1つクリアして、理想の発音を習得してくださいね。

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(Q129)「私はまだ彼女と話をしていません」がなぜ、I haven’t talked to her.になるのでしょうか? I haven’t talk to her.ではダメなのでしょうか? まだ話をしていないのにtalkにedが付くのがよく理解できません。初歩的な質問ですみません。
沖縄県 KIRIさん)

 

 

 

英会話カウンセリング129
「have / has+過去分詞形」で現在完了形となります

確かに、edが付くと過去のような印象を持ってしまうかもしれませんね。ですが、このtalkedは過去分詞形という名前ではあるものの、過去のことについて用いるとは限らず、「現在完了形や受け身の文で使う形」なのです。現在完了形は、「have / has+過去分詞形」で表す文のことで、経験や継続、(動作の)完了などを表します。

動詞には、原形、現在形、過去形、過去分詞形、現在分詞形(=ing形)があります。例えば、「見る」の原形はlookで、look、looked、looked、lookingと変化します。「~に会う」は原形がmeetで、meet、met、met、meeting、「~を食べる」の原形はeatで、eat、ate、eaten、eating、「話す」の原形はtalkで、talk、talked、talked、talkingとなります。いずれも、後ろから2つ目が過去分詞形で、I haven’t +過去分詞形(+ yet). で「私は(まだ)~していません」という動作の未完了を表す文になるのです。例: I haven’t finished the book yet.(まだその本を読み終えていません)

ご質問の文は、現在完了形の文です。つまり、I haven’t talked to her. が正しく、I haven’t talk to her.(×)とすることはできません。edに惑わされて過去のことのように感じるかもしれませんが、機能上の形と覚えておきましょう。

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(Q130)I’ll drive you home.のhomeが副詞ということにすごく驚いたのですが、他にもこのような副詞で使える意外な単語はありますか?
大阪府・usakyo88さん)

 

 

英会話カウンセリング130
homeには「家(名詞)」、「家に、自宅へ(副詞)」などの用法があり、副詞の場合はtoやinなどの前置詞は不要です

はい、あります。それらを挙げる前に、まずはI’ll drive you home.のhomeについて解説しておきますね。homeには「家(名詞)」の意味もあるのですが、driveのような方向性のある動作を表す動詞とともに用いる場合は「家に、自宅へ(副詞)」として用いることが多いため、toやinなどの前置詞は不要です。drive ~ home(~を車で家まで送る)の他にも、次のような動詞とともによく用いられます。get home(家に着く)、go home(帰宅する、本国に帰る)、write home(家に手紙を書く)など。また、be home(家にいる)やon the way home(帰宅途中に)も使用頻度が高いので覚えておくとよいでしょう。

さて、ご質問への回答ですが、upstairs(上の階へ[で、に])、downstairs(下の階へ[で、に])、abroad / overseas(海外へ[で、に])、downtown(繁華街[で、に])なども副詞として使われることが多い単語です。My husband and I sleep upstairs.(夫と私は2階で寝ます) 、Will you wait downstairs?(下で待っていてくれますか?)、I want to live abroad.(海外に住みたい)、I went shopping downtown.(繁華街へ買い物に行った)という具合です。また、there(そこへ[で、に])やhere(ここへ[で、に])も副詞なのでtoは不要です。I went to there.(×)やCome to here.(×)などと言わないように気を付けましょう。

 

 

 

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英会話カウンセリング121-125

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(Q121)kind ofにはいろいろな使い方があり、判別方法が分かりません。例えば、I kind of miss him.の場合、kind ofでひと固まりの副詞(句)ですが、(<名詞のkind+前置詞のof>などとの)判別が困難です。前置詞ofの後に動詞missが来るのも違和感があります。他にも似たような副詞の例はありますか?
大阪府・Lalaさん)

 

 

英会話カウンセリング121
使い方と言葉の結び付きで判断しましょう。

kind ofは「ちょっと、なんだか」という意味の副詞句です。このような副詞(句)は通常、一般動詞の前、または、be動詞の後に来ます。I kind of miss him.はI miss him.(彼がいなくて寂しい)にkind of(なんだか)を挿入した文で、missが一般動詞なので、I kind of miss him.という語順になっています。ofの直後に動詞が続くことに違和感があるかもしれませんが、正しい表現です。He is strange.のようなbe動詞の文では、He is kind of strange.(彼はちょっと変わっている)という語順になります。

同じkind ofでも、a kind of ~で「~のようなもの」という意味もあります。Okonomiyaki is a kind of pizza or pancake.(お好み焼きというのはピザとかホットケーキのようなものです)という具合で、これについては、不定冠詞の「a」の有無で判別できます。また、It’s kind of you to give me a ride.(車で送ってくれるとは、あなたは親切ですね=ありがとう)のように、<It’s kind of+人~>の場合は、「~さんは親切ですね」という意味になります。これはofの次に一般的に人が来るので判別しやすいでしょう。

それぞれの意味や言葉の結びつきを覚えておくと、意味を正しく理解する上で大きな手助けになりますよ。ちなみに、sort of(副詞句)もkind ofと同様に使われます。一緒に覚えておきましょう。

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(Q122)I worry about ~.は「(常に)心配している」とき、I worried about ~.は「(ある状況で)心配している」ときというように使い分けるって本当ですか? 例えば1週間など、長い間心配しているような状況でI worry about ~.は使えませんか?
大阪府・たこやきさん)

 

 

 

英会話カウンセリング122
(be) worried aboutのworriedは形容詞で、使い方も違います。

回答する前に、ご質問の英語表現を訂正しておきますね。2つ目のI worried about ~.は、正しくはI'm worried about ~. です。

意味と品詞を比較すると、worryは「心配する、気をもむ」(動詞)、(be) worriedは「心配して、不安で」(形容詞)です。前者は常に気掛かりなことについて、後者は現在心配している具体的なことについて用いるのが一般的です。例えば、遠く離れた高齢の両親が元気に暮らしているかと常に心配なのは誰しも同じでしょう。このような場合は、I worry about my parents.のようにworryで表します。一方、屋外イベントを明日に控え、天気が気になっている状況では、I'm worried about the weather tomorrow.のようにbe worriedで表します。ちなみに、worryを現在進行形で表すと「今心配している最中である」ことを強調でき、be worriedと同じようなニュアンスで使うことができます。上記の天気の例は、I'm worrying about the weather tomorrow.と現在進行形で言うことも可能です。

ちなみに、次のような用例ではworryを用います。Don't worry.(心配いらないよ、気にするなって)、Thank you for worrying about me.(ご心配ありがとう)。Thank you for -ing.で「~してくれてありがとう」という意味です。


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(Q123)ある文法問題で、We didn't see the big tree that (stand / stands) between the buildings. とあり、私は複数形になるわけがないと思ってstandを選択しました。でも答えは、stands でした!! どうして複数形になるのか理由が知りたいです。
奈良県・いもせのはるなさん)

 

 

英会話カウンセリング123
関係代名詞の問題で、三単現の名詞に導かれた動詞だからです。

最初に、正しい英文とその訳を確認しておきましょう。
We didn't see the big tree that stands between the buildings.(私たちはその建物の間に立っている大きな木を見なかった)

「thatに続くstandがなぜ複数形か」というご質問でしたが、このstandは動詞なので、末尾の-sは複数形ではなく、三人称・単数・現在の-sなのです。つまり、He plays tennis. や It looks good. と同じく、主語がhe、she、itなどの三人称・単数で、時制が現在の場合の一般動詞に付く-sです。複数形の-sは動詞ではなく、cat(s)やbook(s)などのように数えられる名詞の語尾に付きます。

では、文の構造に目を向けましょう。We didn't see the big tree that stands between the buildings. は関係代名詞の文です。一番言いたいことは、We didn't see the big tree (私たちはその大きな木を見なかった)で、その木について具体的に表したのが、that stands between the buildings(建物の間に立っている)です。このthatは関係代名詞で、the big treeと説明部分(stands between the buildings)をくっつける接着剤のような役割をしています。先ほど、standsは名詞ではなく動詞だと確認しました。このstandsはthe big treeにかかる動詞の役割をしています。the big treeはitで置き換えることができ、動詞(stand)が現在形なので、standsと-sが付くのです。仮に、建物の間に木が数本ある場合は、the big trees that stand between the buildingsとなります。the big treesは言い換えるとtheyです。theyが主語の場合、動詞に-sは付かないので、standとなるのです。お分かりいただけましたか?

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(Q124)日本にいながら国産バイリンガルを目指していますが、英会話で使えそうな、ネイティブスピーカーっぽい表現を覚えていても、なかなか口から出てきません。頭の中の表現を口から出すようにするにはどうすればよいですか?
(埼玉県・moeさん)

 

 

 

英会話カウンセリング124
アウトプットの練習が不可欠です。できるだけ場数も踏みましょう。

覚えた表現を会話で使いこなせるようにするには、アウトプットの練習を増やし、場数を踏むことが必要です。moeさんの英語レベルや学習方法などにもよりますが、音読練習は黙読と比べて断然効果的です。フレーズを個々に練習するのもよいのですが、会話の流れから自然な受け答えが学べるダイアローグを繰り返し音読するのもオススメです。

会話は「口」を使うもの。いざというときに口をついて出てくるようにするには、当たり前のことですが日頃から口を動かしての練習が必要不可欠です。独り言をつぶやくのでもOK。とにかく、日常生活の中で英語を発するようにしましょう。また、応用力を付けることも大切です。例えば、That’s the last thing I want to do.(そんなこと絶対にしたくないよ)というフレーズを覚えたら、That’s the last thing I want to say.(そんなことは口が裂けても言いたくない)、That’s the last place I want to go to.(そこへは何があっても行きたくない)、He’s the last person I want to talk with.(彼と話すのは絶対にイヤ)のように単語を入れ替えて表現の幅を広げていくのです。こうすることで、一つのフレーズをさまざまな場面で応用して使うことができます。

会話はある意味、車の運転と似ています。交通ルールを覚えても、頭の中でシミュレーションしても、実際に路上を運転しなければ運転技術は上がりません。また、とっさの状況にたじろいでしまうこともあります。やはり全てにおいて、体で覚えて状況に慣れることが上達のカギといえるでしょう。可能であれば、1日中英語漬けになるようなコースを受講してみるといいですね。


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(Q125)海外ドラマを見ていると、電話を受けた人が「アイママウェイ」と言う場面がよくあります。字幕では「今行く」となっていますが、何と言っているのでしょうか?
茨城県・ぽよんちょさん)

 

 

英会話カウンセリング125
I'm on my way.という表現です。応用表現も覚えておきましょう。

海外ドラマで耳にしたという「アイママウェイ」は、I'm on my way.という表現かと思われます。I'm とonが連結して「アイマ(ン)」のようになり、my(マィ)の「ィ」がほとんど聞こえなくなって、全体で、「アイママウェイ」と聞こえたのでしょう。

be on one's wayは「出掛ける」という意味の熟語で、one'sには主語に呼応した所有格の代名詞(my、your、his、herなど)がきます。I'm on my way. / He's on his way.という具合です。I'll be on my way.と言うこともあり、いずれも「今から出ます」「これからそちらに向かいます」といったニュアンスで使われます。

また、別れ際のフレーズ、I have to go.(そろそろおいとましないと)などに見られるgoの代わりにbe on my wayを用いて、I have to be on my way. と言うこともできます。応用表現も一緒に覚えてバリエーションを増やしましょう。

 

 

 

 

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