英語カウンセリングルーム

英会話学習での、様々な疑問、質問にお答えします。

英会話カウンセリング106-110

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(Q106)
forget とforgotの使い分けを教えてください。また、I've forgotten の後にto不定詞を続けることはできますか? 可能なら例文も教えてください。
(愛知県・bitter sweetさん)

 

英会話カウンセリング106
日本語の言い回しと混同しやすいので注意しましょう

forgetは現在形で「忘れている=今も思い出せない」、forgotは過去形で「忘れていた=今思い出した」という意味です。日本語では、今思い出せないことも「忘れ(てしまっ)た」と過去形で表すことが多いので混乱しやすいのですが、「忘れた(から今思い出せない)」事柄は<forget+名詞>のように現在形で、人に言われたり自分で思い出したりして「忘れていた(けど今思い出した)」事柄は<forgot+名詞>のように過去形で表します。Sorry, I forget your name.(すみません、お名前を忘れてしまいました(=今も思い出せません)、A: Did you bring my CD?(僕のCDを持ってきてくれた?)B: Sorry, I forgot (about it).(ごめん、<そのことを>忘れてた<=今思い出した>)という具合です。

現在完了形のI've forgottenは「忘れている状態が続いている」、つまり、「今でも忘れている」ことを表し、現在形のforgetと同じように使います。特に、「すっかり忘れてしまっている」ことを強調したり、一時的な「ど忘れ」などに用いたりします。上記の例でいうと、前者は、Sorry, I've forgotten your name.と置き換えることができますが、後者の例をSorry, I've forgotten (about it).とするのは不自然です。

have forgottenに<to+動詞の原形>を続けることはできますが、「~するのを(すっかり)忘れている」という意味から、I think he's forgotten to reply to my e-mail.(彼は私のメールに返信するのを忘れているようだわ)のように、自分以外の人について用いるのが自然です。

ちなみに、<to+動詞の原形>は、Don't forget to do your homework.(宿題をするのを忘れないようにね)と注意を促す文や、Oh, I forgot to pick up my laundry from the cleaners.(しまった、クリーニングを取りに行くのを忘れた)と過去形で多用されます。

 


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(Q107)
朝起きて、ハウスメイトのオージーのおじさんに、“Good morning.”とあいさつすると、“Good morning. How are you?”と聞かれます。たった今起きたばかりで、何もしていないのにHow are you?と聞かれても……と毎朝戸惑ってしまいます。とりあえず、Good, thank you.と返していますが、「今起きたばかりだから(How are you?と聞かれても)分からない」と答えるのは失礼でしょうか? また、その場合、どう言えばよいでしょうか?
(海外・piさん)

 

英会話カウンセリング107
軽いあいさつですので、“Good, thank you.”などでOKです。

起きたばかりのときにHow are you? と聞かれても……、そんな場合でも、Good, thank you.と返すのが正解です。英語圏では、人に会ったときに必ずと言っていいほどHow are you?(ご機嫌いかが? 調子はどう?)と尋ねます。そのときの体調などを本当に知りたいというより、「おはよう」と言われたら「おはよう」と返す程度の軽いあいさつです。よって、寝起きでも、How are you?と聞かれたらGood, thank you. And you? や Pretty good. How about you? などと答えつつ相手にも尋ね返すのが理想的。店やレストランなどでもHow are you? と聞かれることがありますが、バカ正直にそのときの体調を答える必要はなく、上記の表現で返すのが一般的です。

I don’t know, I just got up. (起きたばかりで、分からない)は大変ぶっきらぼうな返答です。横柄に聞こえることもあり、相手は眉をひそめるでしょう。こういう場合でも、上記のように答えることをオススメしますが、相手がホストファミリーやルームメイトなら、I’m still tired.(寝足りない<疲れが取れない>)や I didn’t sleep very well.(よく眠れなかった)などと返したり、実際に体調が悪い場合は、I think I have a fever.(熱がありそう)などと伝えたりするのがよいと思います。


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(Q108)

「英語が前よりも少しは話せるようになった」のような「~できるようになった」はどう言えばいいですか? 自分で作ろうとすると、I think I got be able to talk English more than before.となりますが、何が間違っているか教えてください。また、先生はどのように表現しますか?
(海外・アジアンタムさん)

 

英会話カウンセリング108
意訳して、I'm getting better at speaking English.などとすると分かりやすくなります。

まず、アジアンタムさんの英文から見ていきましょう。原文を維持しつつ文法的に正しい文に直すと、「~できるようになった」の部分を表すgot be able toをgot to be able toとします。正確には、「~できるようになった(結果、いまの自分がある)」という状況なので、have gotten to be able toと現在完了形で表すのがベストです。talk(話をする、おしゃべりをする)はspeak(<言語>を話す)にしましょう。そして、ここでの「前よりも少しは」は「(以前よりも英語が)うまくなった」を表していると考えられるので、moreよりbetterのほうが適切ですね。全体で、(I think) I've gotten to be able to speak English better than before.となります。

しかし、これはネイティブスピーカーが好んで使う表現ではないようです。確かに、<get to+動詞の原形>には「だんだん~するようになる、どうにか~できるようになる」という意味もあるのですが、この場合、know, like, understandなどの状態動詞と用いるのが一般的です。さらに、get to ~は「~する機会がある、(許可を得て)~できる」といった意味で、Thanks to him, I got to meet Ms.Smith.(彼のおかげでスミスさんにお会いすることができた)のように使われることが圧倒的に多いのも事実です。これらの理由から、get to~ではなく、come to(<一定期間の経験によって>~できるようになる)を用いて、(I think) I've come to be able to speak English better than before.と表すのがよいでしょう。

「意訳英語OK派」の私は、I'm getting better at speaking English. / I've become better at English than I was before. / My English speaking skill is better than it used to be. のように表します。

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(Q109)
“I've got a feeling ~.” と “I got a feeling ~.”はどういう場合に使うのが一般的ですか? 2つの違いについても教えてください。それから、感情や直感以外にも「こういう感覚を得た」と言いたい場合、例えば、I've got a feeling about English.(英語の感覚がつかめた)などと言うことはできますか? また、feelingの後に動詞を用いることはできますか?
(海外・アカシアさん)

 

英会話カウンセリング109
後ろに文を置いて「~な気がする、~な予感がする」の意味で使います。

I've got a feeling (that) ~. とI got a feeling (that) ~.はいずれも「(根拠はないけれど)~な気がする、~な予感がする」という意味で、どちらも同じように使えます。厳密に言うと、前者はI've got=I have got=haveで現在形なので「~な気がする」、後者はgot=過去形なので「~な気がした」となります。ちなみに、I have a feeling (that) ~. も同様に使うことができ、いずれも~には文がきます。I've got a feeling I'm going to win the lottery.(宝くじが当たりそうな感じがする)、I got a feeling they were going to get married.(あの2人は結婚しそうな気がした)、I have a feeling something nice will happen.(何かいいことが起こりそうな予感だ)という具合です。

また、feelingの直後に動詞を続けることは可能ですが、ofを補って-ing形にする点に注意しましょう。 I have a feeling of being followed.(誰かに後をつけられている気がする)

ご質問の文、I got a feeling about English.は自然とは言えません。「英語の感覚がつかめた」の「感覚」はfeelingではなくfeelを使って、I got a feel for English.のように言います。get a feel for ~で「(言語や芸術など)の感覚をつかむ」、have a feel for ~で「(言語や芸術など)のセンスがある」という意味です。

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(Q110)
haveの使い方が分かりません。「沖縄にはキレイな海がある」と言いたいとき、Okinawa has a beautiful sea.と言っていいですか? また、「北海道にはおいしい食べ物がたくさんある」も同様に、Hokkaido has many good foods.でよいですか?
富山県・おりぎりさん)

 

英会話カウンセリング110
「沖縄にはキレイな海がある」はOkinawa has beautiful seas.と言えます

haveは「(有形・無形のもの)を持っている」が基本的な意味で、そこから「~を入手する」「~を食べる・飲む」などの意味にも発展していきます。「~を持っている」と訳すと不自然な文は、自然な日本語に変えましょう。

ご質問の「沖縄にはキレイな海がある」はOkinawa has a beautiful sea.と言えます。「沖縄はキレイな海を持っている」と訳すと不自然なので、「沖縄にはキレイな海がある」とします。ちなみに、沖縄には複数のキレイな海があるので、Okinawa has beautiful seas.とseaを複数形にしましょう。同様に、「北海道にはおいしい食べ物がたくさんある」もHokkaido has many good foods.と言うことができます。foodは、集合的に見た「食べ物」なら数えられない名詞、個々の「食品」という意味なら数えられる名詞になります。「北海道には、(イクラや牛乳、ジャガイモ、トウモロコシなど)おいしい食品がたくさんある」というニュアンスなら上記の英文で表し、漠然と「北海道にはおいしい食べ物が多い」と言うなら、Hokkaido has a lot of good food.と表すこともできます。


上記の英文をThere are beautiful seas in Okinawa. / There is a lot of good food in Hokkaido.のように、<There is / are ~ in + 地名.>と表現することもできます。どちらで表してもOKです。ちなみに、前者を地理的な見方で表現すると、There are beautiful seas around (surrounding) Okinawa.となります。aroundやsurroundingを用いることで、沖縄がキレイな海に囲まれているニュアンスが出ます。

 

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